ベクター:Pal Select®

PalSelect®は、植物のアセト乳酸合成酵素(ALS)の働きを阻害する試薬と、それに影響を受けない変異型ALS遺伝子(選抜マーカー遺伝子)の組み合わせによる新しい植物形質転換選抜マーカーセットです。選抜マーカー遺伝子に1点変異型ALS遺伝子と選抜薬剤にピリチオバックまたはピリミノバックを使用するPalSelect® pPALSシリーズと、2点変異型ALS遺伝子とビスピリバックナトリウム塩(BS)を使用するPalSelect® pSTARAシリーズの2タイプがございます。植物由来の選抜遺伝子のため、実用化に最適です。また、薬剤による選抜効率が抗生物質よりも高く、判別が容易です。

 

*PalSelect® は、クミアイ化学工業(株)の登録商標です。

*作用機構の詳細はこちらをご覧ください。

*選抜試薬のみの販売もございます。

 

 

  • 【IN3-PS-A1】PalSelect A-1 (pPALSシリーズ)

      1点変異型ALS(双子葉植物用)/切り出し専用タイプ

    シロイヌナズナ由来のS653I変異型ALS遺伝子を大腸菌由来のプラスミド(pUC18)に導入してあり、変異型ALS遺伝子を切り出し、ご希望のバイナリーベクターに導入後、選抜マーカーとしてご使用になれます。

    特徴

    ・シロイヌナズナ由来のS653I変異型ALS遺伝子をpUC18に導入

    ・変異型ALS遺伝子のみを導入してあり、その両端にある様々な制限酵素サイトで切り出して、ご希望のバイナリーベクターに導入可能

    ・双子葉植物、特にシロイヌナズナの形質転換選抜マーカーにご使用可能

    ・大腸菌の選抜マーカー: AmpR(アンピシリン耐性)

    ・植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ピリチオバックナトリウム塩(PS)、ピリミノバック(PM)

     

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  • 【IN3-PS-R1】PalSelect R-1 (pPALSシリーズ)

      1点変異型ALS(単子葉植物用)/切り出し専用タイプ

    イネ由来のS627I変異型ALS遺伝子を大腸菌由来のプラスミド(pUC18)に導入してあり、変異型ALS遺伝子を切り出し、ご希望のバイナリーベクターに導入後、選抜マーカーとしてご使用になれます。

     

    特徴

    ・イネ由来のS627I変異型ALS遺伝子をpUC18に導入

    ・変異型ALS遺伝子のみを導入してあり、その両端にある様々な制限酵素サイトで切り出して、ご希望のバイナリーベクターに導入可能

    ・単子葉植物、特にイネの形質転換選抜マーカーにご使用可能(双子葉植物にもご使用可能)

    ・大腸菌の選抜マーカー: AmpR(アンピシリン耐性)

    ・植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ピリチオバックナトリウム塩(PS)、ピリミノバック(PM)

     

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  • 【IN3-PS-R2】PalSelect R-2 (pPALSシリーズ)

      1点変異型ALS(単子葉植物用)/マルチクローニングサイトタイプ

    イネ由来のS627I変異型ALS遺伝子を植物の選抜マーカーとして使用するバイナリーベクターで、アグロバクテリウム法による形質転換にご使用になれます。イネ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的にマーカー遺伝子を発現させます。本来のALS遺伝子に関与するプロモーターであるため、安定した選抜効果が期待できます。マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入し、ご使用いただけます。

    特徴

    ・イネ由来のS627I変異型ALS遺伝子を選抜マーカーとして使用したバイナリーベクター

    ・変異型ALS遺伝子はイネ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的に発現

    ・マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入可能

    ・単子葉植物、特にイネの形質転換選抜マーカーにご使用可能(双子葉植物にもご使用可能)

    ・大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: tetA(テトラサイクリン耐性)

    ・植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ピリチオバックナトリウム塩(PS)、ピリミノバック(PM)

     

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  • 【IN3-PS-R3】PalSelect R-3 (pPALSシリーズ)

      1点変異型ALS(単子葉植物用)/マルチクローニングサイトタイプ

    イネ由来のS627I変異型ALS遺伝子を植物の選抜マーカーとして使用するバイナリーベクターで、アグロバクテリウム法による形質転換にご使用になれます。イネ由来のカルス特異的プロモーターにより、カルスに限定してマーカー遺伝子を発現させます。マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入し、ご使用いただけます。

    特徴

    ・イネ由来のS627I変異型ALS遺伝子を選抜マーカーとして使用したバイナリーベクター

    ・変異型ALS遺伝子はイネ由来のカルス特異的プロモーターにより、カルスに限定して発現

    ・マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入可能

    ・単子葉植物、特にイネの形質転換選抜マーカーにご使用可能

    ・大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: tetA(テトラサイクリン耐性)

    ・植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ピリチオバックナトリウム塩(PS)、ピリミノバック(PM)

     

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  • 【IN3-PS-A2】PalSelect A-2 (pSTARAシリーズ)

      2点変異型ALS(双子葉植物用)/マルチクローニングサイトタイプ

    シロイヌナズナ由来W574L/S653I 2点変異型ALS遺伝子を植物の選抜マーカーとして使用するバイナリーベクターで、アグロバクテリウム法による形質転換にご使用になれます。シロイヌナズナ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的にマーカー遺伝子を発現させます。マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入し、ご使用いただけます。

    特徴

    ・シロイヌナズナ由来W574L/S653I 2点変異型ALS遺伝子を選抜マーカーとして使用したバイナリーベクター

    ・PCRでの導入確認用にALS遺伝子の SacI 認識配列(GAGCTC)をGTGCTCに改変

    ・変異型ALS遺伝子はシロイヌナズナ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的に発現

    ・マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入可能

    ・双子葉植物、特にシロイヌナズナの形質転換選抜マーカーにご使用可能

    ・大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: SpR(スペクチノマイシン耐性)

    ・植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ビスピリバックナトリウム塩(BS)

     

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  • 【IN3-PS-A3】PalSelect A-3 (pSTARAシリーズ)

      2点変異型ALS(双子葉植物用)/ Gateway®タイプ

    シロイヌナズナ由来W574L/S653I 2点変異型ALS遺伝子を植物の選抜マーカーとして使用するバイナリーベクターで、アグロバクテリウム法による形質転換にご使用になれます。シロイヌナズナ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的にマーカー遺伝子を発現させます。Gateway®システムでご希望の遺伝子を導入し、ご使用いただけます。

    特徴

    ・シロイヌナズナ由来W574L/S653I 2点変異型ALS遺伝子を選抜マーカーとして使用したバイナリーベクター

    ・PCRでの導入確認用にALS遺伝子の SacI 認識配列(GAGCTC)をGTGCTCに改変

    ・変異型ALS遺伝子はシロイヌナズナ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的に発現

    ・Gateway®システムで、ご希望の遺伝子をCaMV35SプロモーターとNOSターミネーターの間に導入可能

    ・双子葉植物、特にシロイヌナズナの形質転換選抜マーカーにご使用可能

    ・大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: SpR(スペクチノマイシン耐性)

    ・植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ビスピリバックナトリウム塩(BS)

     

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  • 【IN3-PS-R4】PalSelect R-4 (pSTARAシリーズ)

      2点変異型ALS(単子葉植物用)/マルチクローニングサイトタイプ

    イネ由来W548L/S627I 2点変異型ALS遺伝子を植物の選抜マーカーとして使用するバイナリーベクターで、アグロバクテリウム法による形質転換にご使用になれます。イネ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的にマーカー遺伝子を発現させます。マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入し、ご使用いただけます。

     

    特徴

    ・イネ由来W548L/S627I 2点変異型ALS遺伝子を選抜マーカーとして使用したバイナリーベクター

    ・PCRでの導入確認用にALS遺伝子の HindIII 認識配列(AAGCTT)をAAGCTAに改変

    ・変異型ALS遺伝子はイネ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的に発現

    ・マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入可能

    ・単子葉植物、特にイネの形質転換選抜マーカーにご使用可能(双子葉植物にもご使用可能)

    ・大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: SpR(スペクチノマイシン耐性)

    ・植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ビスピリバックナトリウム塩(BS)

     

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  • 【IN3-PS-R5】PalSelect R-5 (pSTARAシリーズ)

      2点変異型ALS(単子葉植物用)/ Gateway®タイプ

    イネ由来W548L/S627I 2点変異型ALS遺伝子を植物の選抜マーカーとして使用するバイナリーベクターで、アグロバクテリウム法による形質転換にご使用になれます。イネ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的にマーカー遺伝子を発現させます。Gateway®システムでご希望の遺伝子を導入し、ご使用いただけます。

    特徴

    ・イネ由来W548L/S627I 2点変異型ALS遺伝子を選抜マーカーとして使用したバイナリーベクター

    ・PCRでの導入確認用にALS遺伝子の HindIII 認識配列(AAGCTT)をAAGCTAに改変

    ・変異型ALS遺伝子はイネ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的に発現

    ・Gateway®システムで、ご希望の遺伝子をOsAct1プロモーターとNOSターミネーターの間に導入可能

    ・単子葉植物、特にイネの形質転換選抜マーカーにご使用可能(双子葉植物にもご使用可能)

    ・大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: SpR(スペクチノマイシン耐性)

    ・植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ビスピリバックナトリウム塩(BS)

     

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仕様

容 量: 1µg(pPALS A-1,R-1), 0.2µg(pPALS R-2, R-3), 10µg(pSTARA)

形 状: 乾燥状態

選抜試薬:ピリチオバックナトリウム塩(PS)またはピリミノバック(PM)4mg(pPALS)、ビスピリバックナトリウム塩(BS)4mg (pSTARA)

 

使用方法(pSTARAシリーズ)

1. マルチクローニングサイトタイプおよびGateway®タイプともに、目的遺伝子を組み込んだ後は大腸菌HST02株※1に導入後、培養する。コロニーの選抜は40ppmスペクチノマイシン含有LB培地で行い、選抜後の大腸菌は40ppmスペクチノマイシン含有2×YT液体培地で増殖する。

2. 1.で作製したバイナリーベクターはアグロバクテリウムのGV3101株やEHA105株等にエレクトロポレーション法で導入する。GV3101株の場合は50ppmゲンタマイシン、25ppmリファンピシン、50ppmスペクチノマイシン含有LB培地で選抜し、EHA105株の場合は25ppmクロラムフェニコール、25ppmリファンピシン、50ppmスペクチノマイシン含有LB培地で選抜する。

3. 2.で作製したアグロバクテリウムを用いて、シロイヌナズナの場合、Floral dip法※2(GV3101株を使用)等で形質転換する。選抜培地には0.1µMのビスピリバックナトリウム塩を添加する。イネの場合、種子法※3(EHA105株を使用)等で形質転換する。選抜培地には0.25µMのビスピリバックナトリウム塩を添加する。

 

※1 タカラバイオ(株)製 E. coli HST02。

※2 S. Clough et al., Plant J. (1998) 16: 735-743

※3 Toki et al., Plant J. (2006) 47: 969-976

 

ライセンスと保証について

Gateway® システムは Life Technologies 社の登録商標ですので、本製品を御注文の際にはライセンス同意書をご提出いただきます。

 

参考文献

K Osakabe et al, Molecular Breeding (2005) 16: 313-320

K Kawai et al, J. Pestic Sci. (2007) 32: 89-98

K Kawai et al, J. Pestic Sci. (2007) 32: 385-392

角康一郎、河合清、藤岡智則、清水力 (2010) 日本農薬学会誌 35:152-159

角康一郎、河合清、井澤典彦、清水力 (2010) 雑草研究 55:74-81

コムギ:T Ogawa et al. Plant Cell Report (2008) 27: 1325-1331

トールフェスク:H Sato et al. Hort Science (2009) 44: 1-4

ダイズ:M Tougou et al. Plant Cell Report (2009) 28: 769-776

シロイヌナズナ:K Kawai et al. Plant Biotechnology (2010) 27: 75-84

インディカ米:Y Taniguchi et al. Plant Cell Report (2010) 29: 1287-1295

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