■被爆樹木2世育成の背景広島市では、爆心地からおおむね2キロ以内で被爆し、その後再び芽吹いた約159本の樹木が「被爆樹木」として登録されています。そのうち約1割が2世の苗木育成に成功していますが、残りの樹木はまだ育成に至っていません。被爆樹木「ナワシログミ」は、爆心地から520mの地点にある清住寺にあり、原爆により表面が焼けながらも、翌春に根元から芽を出し、復興の象徴として大切に守られてきました。近年、親木の「新芽の伸びが悪くなる」という状況を受け、当社に2世の苗木育成について相談をいただきました。■被爆樹木2世の育成への取り組み2023年10月ごろから育成試験を開始し、培養土の種類や発根剤の選択、栽培温度や光条件などを試行錯誤し、約2年間にわたり取り組みました。その結果、8本の枝から発根に成功し、最大20㎝まで成長した苗木の育成を実現しました。■被爆樹木2世の植樹式への参加2025年9月3日、広島市中区にある被爆者の方々が入居されている原爆養護ホーム「舟入むつみ園」において、当社で育成した被爆樹木「ナワシログミ2世」の苗木の植樹式が開催されました。入居者約20名の皆さんに見守られ、2世の苗木を無事に植樹することができました。■今後の展望今後は、当社の技術を利用して育成に至っていない残りの樹木についても苗木育成に取り組み、「被爆樹木2世」を少しでも多く後世に残せるよう取り組んでいく方針です。【報道記事】・NHK広島 被爆80年プロジェクト 平和特集 2025.05.21 https://www.nhk.or.jp/hiroshima/hibaku/80/feature/・読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/hiroshima/news/20250905-OYTNT50248/