特長PalSelect®は、植物のアセト乳酸合成酵素(ALS)の働きを阻害する試薬と、それに影響を受けない変異型ALS遺伝子(選抜マーカー遺伝子)の組み合わせによる新しい植物形質転換選抜マーカーセットです。選抜マーカー遺伝子に1点変異型ALS遺伝子と選抜薬剤にピリチオバックまたはピリミノバックを使用するPalSelect® pPALSシリーズと、2点変異型ALS遺伝子とビスピリバックナトリウム塩(BS)を使用するPalSelect® pSTARAシリーズの2タイプがございます。植物由来の選抜遺伝子のため、実用化に最適です。また、薬剤による選抜効率が抗生物質よりも高く、判別が容易です。植物形質転換選抜マーカーセット PalSelsct製品コードベクター名蛍光・発色選抜薬剤:大腸菌選抜薬剤:植物価格(税込)IN3-PS-R2PalSelect R2-TetPS/PM¥275,000IN3-PS-R3PalSelect R3-TetPS/PM¥275,000IN3-PS-A2PalSelect A2-SpcBS¥82,500IN3-PS-A3PalSelect A3-SpcBS¥110,000IN3-PS-R4PalSelect-R4-SpcBS¥82,500IN3-PS-R5PalSelect-R5-SpcBS¥110,000PalSelect用選抜薬剤製品コード商品名規格価格PSピリチオバックナトリウム塩(PS)4 mg¥13,200PMピリミノバック(PM)4 mg¥13,200BSビスピリバックナトリウム塩4 mg¥13,200仕様 容 量: 1µg (pPALS A-1,R-1), 0.2µg(pPALS R-2, R-3), 10µg(pSTARA) 形 状: 乾燥状態選抜試薬:ピリチオバックナトリウム塩(PS)またはピリミノバック(PM)4mg(pPALS)、ビスピリバックナトリウム塩(BS)4mg (pSTARA)使用方法マルチクローニングサイトタイプおよびGateway®タイプともに、目的遺伝子を組み込んだ後は大腸菌HST02株(タカラバイオ(株)製 E.coli HST02)に導入後、培養する。コロニーの選抜は40ppmスペクチノマイシン含有LB培地で行い、選抜後の大腸菌は40ppmスペクチノマイシン含有2×YT液体培地で増殖する。 1.で作製したバイナリーベクターはアグロバクテリウムのGV3101株やEHA105株等にエレクトロポレーション法で導入する。GV3101株の場合は50ppmゲンタマイシン、25ppmリファンピシン、50ppmスペクチノマイシン含有LB培地で選抜し、EHA105株の場合は25ppmクロラムフェニコール、25ppmリファンピシン、50ppmスペクチノマイシン含有LB培地で選抜する。 2.で作製したアグロバクテリウムを用いて、シロイヌナズナの場合、Floral dip法(S. Clough et al., Plant J. (1998) 16: 735-743、GV3101株を使用)等で形質転換する。選抜培地には0.1µMのビスピリバックナトリウム塩を添加する。イネの場合、種子法(Toki et al., Plant J. (2006) 47: 969-976、EHA105株を使用)等で形質転換する。選抜培地には0.25µMのビスピリバックナトリウム塩を添加する。ご注意点PalSelect® は、クミアイ化学工業(株)の登録商標です。作用機構の詳細はこちらをご覧ください。選抜試薬のみの販売もございます。ライセンスと保証について本製品を御注文の際にはライセンス同意書をご提出いただきます。同意書のダウンロードPalSelect®の同意書参考文献K Osakabe et al, Molecular Breeding (2005) 16: 313-320K Kawai et al, J. Pestic Sci. (2007) 32: 89-98K Kawai et al, J. Pestic Sci. (2007) 32: 385-392角康一郎、河合清、藤岡智則、清水力 (2010) 日本農薬学会誌 35:152-159角康一郎、河合清、井澤典彦、清水力 (2010) 雑草研究 55:74-81コムギ:T Ogawa et al. Plant Cell Report (2008) 27: 1325-1331トールフェスク:H Sato et al. Hort Science (2009) 44: 1-4ダイズ:M Tougou et al. Plant Cell Report (2009) 28: 769-776シロイヌナズナ:K Kawai et al. Plant Biotechnology (2010) 27: 75-84インディカ米:Y Taniguchi et al. Plant Cell Report (2010) 29: 1287-1295各ベクターの詳細【IN3-PS-R2】PalSelect R-2 (pPALSシリーズ) 1点変異型ALS(単子葉植物用)/マルチクローニングサイトタイプイネ由来のS627I変異型ALS遺伝子を植物の選抜マーカーとして使用するバイナリーベクターで、アグロバクテリウム法による形質転換にご使用になれます。イネ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的にマーカー遺伝子を発現させます。本来のALS遺伝子に関与するプロモーターであるため、安定した選抜効果が期待できます。マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入し、ご使用いただけます。特長イネ由来のS627I変異型ALS遺伝子を選抜マーカーとして使用したバイナリーベクター変異型ALS遺伝子はイネ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的に発現マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入可能単子葉植物、特にイネの形質転換選抜マーカーにご使用可能(双子葉植物にもご使用可能)大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: tetA(テトラサイクリン耐性)植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ピリチオバックナトリウム塩(PS)、ピリミノバック(PM)【IN3-PS-R3】PalSelect R-3 (pPALSシリーズ) 1点変異型ALS(単子葉植物用)/マルチクローニングサイトタイプイネ由来のS627I変異型ALS遺伝子を植物の選抜マーカーとして使用するバイナリーベクターで、アグロバクテリウム法による形質転換にご使用になれます。イネ由来のカルス特異的プロモーターにより、カルスに限定してマーカー遺伝子を発現させます。マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入し、ご使用いただけます。特長イネ由来のS627I変異型ALS遺伝子を選抜マーカーとして使用したバイナリーベクター変異型ALS遺伝子はイネ由来のカルス特異的プロモーターにより、カルスに限定して発現マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入可能単子葉植物、特にイネの形質転換選抜マーカーにご使用可能大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: tetA(テトラサイクリン耐性)植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ピリチオバックナトリウム塩(PS)、ピリミノバック(PM)【IN3-PS-A2】PalSelect A-2 (pSTARAシリーズ) 2点変異型ALS(双子葉植物用)/マルチクローニングサイトタイプシロイヌナズナ由来W574L/S653I 2点変異型ALS遺伝子を植物の選抜マーカーとして使用するバイナリーベクターで、アグロバクテリウム法による形質転換にご使用になれます。シロイヌナズナ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的にマーカー遺伝子を発現させます。マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入し、ご使用いただけます。特徴シロイヌナズナ由来W574L/S653I 2点変異型ALS遺伝子を選抜マーカーとして使用したバイナリーベクターPCRでの導入確認用にALS遺伝子の SacI 認識配列(GAGCTC)をGTGCTCに改変変異型ALS遺伝子はシロイヌナズナ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的に発現マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入可能双子葉植物、特にシロイヌナズナの形質転換選抜マーカーにご使用可能大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: SpR(スペクチノマイシン耐性)植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ビスピリバックナトリウム塩(BS)【IN3-PS-A3】PalSelect A-3 (pSTARAシリーズ) 2点変異型ALS(双子葉植物用)/ Gateway®タイプシロイヌナズナ由来W574L/S653I 2点変異型ALS遺伝子を植物の選抜マーカーとして使用するバイナリーベクターで、アグロバクテリウム法による形質転換にご使用になれます。シロイヌナズナ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的にマーカー遺伝子を発現させます。Gateway®システムでご希望の遺伝子を導入し、ご使用いただけます。特徴シロイヌナズナ由来W574L/S653I 2点変異型ALS遺伝子を選抜マーカーとして使用したバイナリーベクターPCRでの導入確認用にALS遺伝子の SacI 認識配列(GAGCTC)をGTGCTCに改変変異型ALS遺伝子はシロイヌナズナ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的に発現Gateway®システムで、ご希望の遺伝子をCaMV35SプロモーターとNOSターミネーターの間に導入可能双子葉植物、特にシロイヌナズナの形質転換選抜マーカーにご使用可能大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: SpR(スペクチノマイシン耐性)植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ビスピリバックナトリウム塩(BS)【IN3-PS-R4】PalSelect R-4 (pSTARAシリーズ) 2点変異型ALS(単子葉植物用)/マルチクローニングサイトタイプイネ由来W548L/S627I 2点変異型ALS遺伝子を植物の選抜マーカーとして使用するバイナリーベクターで、アグロバクテリウム法による形質転換にご使用になれます。イネ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的にマーカー遺伝子を発現させます。マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入し、ご使用いただけます。特徴イネ由来W548L/S627I 2点変異型ALS遺伝子を選抜マーカーとして使用したバイナリーベクターPCRでの導入確認用にALS遺伝子の HindIII 認識配列(AAGCTT)をAAGCTAに改変変異型ALS遺伝子はイネ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的に発現マルチクローニングサイトにご希望の遺伝子発現カセットを導入可能単子葉植物、特にイネの形質転換選抜マーカーにご使用可能(双子葉植物にもご使用可能)大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: SpR(スペクチノマイシン耐性)植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ビスピリバックナトリウム塩(BS)【IN3-PS-R5】PalSelect R-5 (pSTARAシリーズ) 2点変異型ALS(単子葉植物用)/ Gateway®タイプイネ由来W548L/S627I 2点変異型ALS遺伝子を植物の選抜マーカーとして使用するバイナリーベクターで、アグロバクテリウム法による形質転換にご使用になれます。イネ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的にマーカー遺伝子を発現させます。Gateway®システムでご希望の遺伝子を導入し、ご使用いただけます。特徴イネ由来W548L/S627I 2点変異型ALS遺伝子を選抜マーカーとして使用したバイナリーベクターPCRでの導入確認用にALS遺伝子の HindIII 認識配列(AAGCTT)をAAGCTAに改変変異型ALS遺伝子はイネ由来のALSプロモーターにより、茎葉部において恒常的に発現Gateway®システムで、ご希望の遺伝子をOsAct1プロモーターとNOSターミネーターの間に導入可能単子葉植物、特にイネの形質転換選抜マーカーにご使用可能(双子葉植物にもご使用可能)大腸菌・アグロバクテリウムの選抜マーカー: SpR(スペクチノマイシン耐性)植物での選抜の際に使用可能な薬剤: ビスピリバックナトリウム塩(BS)