【月一小話 植物の小ネタ バックナンバー】

2017年3月

*ファイトケミカルって?*

 

皆さんは、ファイトケミカルという言葉を耳にしたことはありますか?ファイトケミカルは、植物 に含まれる抗酸化物質の総称です。

 

私たちは、空気を吸って生活していますが、使用されなかった酸素は体内で酸化されてしまいます。この酸化状態を放おっておくと私達の体は錆びた鉄のようになり、さまざまな病気の原因になります。そこで、抗酸化作用のあるファイトケミカルが注目されるようになってきました。

 

ファイトケミカルは植物の体内で生産されますが、本来の機能は、病原菌への「抗菌作用」や紫外線によって生じる活性酸素の酸化から守る「抗酸化作用」などがあります。植物は動物のように動くことはできないので、香り、辛味、苦味の成分であるファイトケミカルを生産し、身を守っていたのですね。

 

注目されているファイトケミカルは主に、ポリフェノール(アントシアニン、イソフラボン、カテキン類)やカロテノイド(カロテン類)などがあり、私たちがよく食べる野菜や果物に豊富に含まれています。健康志向が高まる現代、植物に含まれる抗酸化物質を積極的に摂取し、酸化により生じる病気を予防したいものですね。

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