【2012年12月21日】

ニュースリリース

植物の組織培養受託サービスを開始

〜植物由来の薬理活性成分等、植物による物質生産に有効〜

日本で唯一の植物の受託研究会社である株式会社インプランタイノベーションズ(神奈川県横浜市鶴見区小野町75-1、髙根健一社長)は植物の組織培養のサービスを開始しました。本サービスでは、顧客の希望する植物種から培養細胞系を構築し、納品いたします。

 

特定物質の生産手段としての組織培養

 植物の組織培養は、現在、医薬品材料や高機能材料の物質生産の場面で注目を集めている技術です。植物は多様な二次代謝産物を生産し、その中には有用な薬理活性をもつ物質や工業原料となる物質が多く存在します。そのような物質は化学合成では難しい複雑な構造であることが多く、植物に生産させた方が効率の良い場合があります。薬理活性を持つ物質など、植物に特異的な糖鎖等の修飾が必要で、微生物では生産できない物質も多く見られます。植物の組織培養ではそのような有用な物質を生産でき、さらに培養条件を変えることで、目的の物質を高含量にできる可能性があります。

 

希望する植物種の培養細胞系を構築、新しい代謝経路の追加も

 本サービスでは希望する植物を提供、もしくは指定いただき、その植物体から培養細胞系を構築し、培養細胞の返却と構築条件の報告をいたします。また、希望により、特定物質の蓄積量が増加する培養条件や高回収の条件を検討いたします。遺伝子組換え技術を利用し、本来その植物が持たない代謝経路を追加することで、新規な物質を生産させることも可能となります(注1)。

インプランタについて

組織培養の経験がある植物種

(注2)

 

薬用植物

● チョウセンニンジン

● オウレン

● ジギタリス

● カンゾウ

● マオウ

● ベラドンナ

● チョウセンアサガオ

● サイコ

● キハダ

● クララ

● ハッカ

● タバコ

● タバコの野生種

 (グラウカ、ラングスドルフィー)

● スイバ

 

作物

● イネ

● コムギ

● トウモロコシ

● ダイズ

● ニンジン

● レタス

● シュンギク

● コスレタス

 

花卉

● ペチュニア

● クレマチス

● ケイトウ

● ニチニチソウ

● ミヤコグサ

● その他

 

(注1)遺伝子組換え体をサンプルとして希望される場合は、サンプルの搬出入等についてカルタヘナ法に基づいた組織内での手続きが必要になります。

(注2)品種や産地によって条件が異なる可能性があるため、培養条件は都度検討いたします。

 

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